ド定番のシェル、やっと手に入れた。
先日、妻と久々に都内を散策し、パタゴニア東京・渋谷店にてフーディニ・エア・ジャケットを購入した。前々から手に入れたいと思っていたのだが、機会に恵まれず、今般やっと購入に至った。カラーはSisu Brown(茶色)。まだ試着程度の段階であるが、ランニングを始めとしたアクティビティを好む諸兄にとっても、とても有益なアイテムであると思うので、勝手にレビューしたいと思う。なお、妻もより防風性に優れたフーディニ・ジャケットを昨年購入しているので、両モデルを比較して書いていきたいと思う。
1.製品概要
1−1.用途
パタゴニアのベストセラーウィンドシェル、フーディニ・ジャケット(以下、フーディニ)をよりスポーツ等のアクティビティに特化したモデルがフーディニ・エア・ジャケット(以下、フーディニ・エア)であり、ざっくり言うと、素材の変更により通気性を高め、汗をかくような状況においてベタつきを低減させたモデルである。私はこれから気温が下がってきた時のアウター、もしくは雨天時に肌を濡らさないために着用する予定である。真冬のミッドレイヤーとしても着るかもしれない。
1−2.素材
耐久性撥水加工がなされた素材で、ナイロン90%、ポリエステル10%で構成されている。
特筆すべきは裏地で、表地との二重織りになっており、裏地は前述した通り、汗をかいても肌への張り付きが少なそうな素材となっている。
上の写真は妻のフーディニの裏地(皺くちゃでごめんなさい)であるが、違いがお分かりいただけると思う。フーディニは表地と裏地が二重になっておらず、一枚で構成されている。素材感としては、フーディニ・エアの裏地の方が柔らかく、フーディニはシャカシャカ音がする。
防風性の観点ではフーディニに軍配。店員さんの説明によると、フーディニの防風性を100とした時に、フーディニ・エアは8〜90とのこと。アクティビティに特化した仕様となっているため、通気性を高めたモデルとなっている。
1−3.価格
フーディニ・エアは23,100円(税込)、フーディニは14,850円(税込)であり、価格差は8,250円となっている。
2.特徴
上記の素材以外にも記載すべき点がいくつかあるので紹介したいと思う。まずは袖口である。
2−1.袖口
手首内側のみストレッチする素材となっている。こうすることで手首への圧迫感は軽減されるのと、ランニングウォッチが見やすいと感じた。
ちなみにフーディニの方はこんな感じ。基本設計は同じであるが、こちらはゴムシャーリングになっている。
2−2.裾
ドローコードが付いており、必要に応じて裾を絞ることができるが、裾全周ではなく、前の部分は少しだけドローコード処理がない。
フーディニは同様の設計であるが、ドローコードの付き方が些か異なる。
2−3.フード
ここはドローコードが後頭部に付いている点では同じ設計であるが、ドローコードにて絞れる範囲に大きな違いがある。フーディニ・エアの方はフードの前側までドローコードで絞ることが可能だが、フーディニは側頭部までとなっている。まだ使用していないからなんとも言えないが、比較的体の動きが大きい場面での着用が想定されているフーディニ・エアの方はウェアが体の動きに追随するためにフードの前側まで絞れる設計になっているものと推測する。
2−4.サイズ感・重量
モデルは174cm、59kg、着用サイズはXS。
試着時に身幅はXS、身丈はSのサイズ感がしっくりきたので、どちらにしようか迷った。店員さんと相談したところ、この製品の狙いとしてはXSのサイズ感で着るのが望ましいとのことだった。普段着としてではなく、ランニングをする時に着用することを前提としていたので、店員さんの説明に納得し、XSをチョイスした。なお、丈の長さは写真の通り、後ろの方が長くなっている。
重量はXSサイズで106g。胸ポケットに収納可能で、写真が少しボケているが写真左側にカラビナ用のループが付いている。
妻のフーディニ(昨年ウィメンズモデルのXSサイズ。このままで収納しておくと皺くちゃになるようです。)と比較するとこんな感じ。メンズであることと二重織りのため、フーディニ・エアの方がやや収納後のサイズは大きいか。
3.まとめ
手前味噌ではあるが、なかなか良いプロダクトを手に入れたと思う。それだけ、安くはないとも言えるのだが、個人的にパタゴニアの製品はコストパフォーマンスに大変優れていると思う。アークテリクスやホグロフスといったさらにハイエンドのアウトドアブランドは数知れないが、これだけの質の製品を2万円ちょっとで購入できるのは正直安いと思う。そう思うのは、紛失しない限り、この製品を少なくとも10年は着用すると思うからだ。減価償却して2,000円/年程度である。他にもパタゴニア製品を愛用しているが、バギーズショーツなんかはもう10年以上履き続けていて、まだまだ現役バリバリだ。
朝晩の気候が少しずつ秋めいてきた。まだ故障中の身であるが、早くフーディニ・エアを着て、秋の自然を感じながら颯爽と走りたいものである。