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長野マラソン2022 レース後編

前回の長野マラソン2022 レース前編に続き、今回は後編について書きたいと思う。

前回の記事↓

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ハーフ〜25km

五輪大橋の下りでハーフ地点を迎えると新たな集団に追いついた。24km手前の折り返し地点に向け、集団とともに西へ進路を取る。折り返し手前辺りにこのレースで初めて脚への疲労感を感じ始める。「もうここで?」と思ったが、焦っても仕方がないのでやり過ごす。今レースを振り返ると終始走ることに集中できていたのだと思う。42kmも走っているといろいろな雑念が頭の中を駆け巡るのだが、どこかぼんやりした頭の中で自分の走りを俯瞰することができていたのかもしれない。効果を検証することは難しく、解釈にもよってしまうが、カフェイン断ちをした上でのカフェイン摂取による集中力の向上は効果としてあったのではないかと思う。また、睡眠不足で気持ちが吹っ切れた部分があったのも良かったのだと思う。この時点で太陽もだいぶ高くなってきたが、相変わらず日差しの強さは感じるものの、暑さを感じるほどではなかった。むしろ山から吹き下ろす微風が心地良く感じるぐらいだった。

25km通過 1:40:31(この5km 20:07)

25km〜30km

25kmは長野オリンピックでスケートショートトラックやフィギュアスケートが開催されたホワイトリング横。ここでは地域の少年団の子供達の応援が多くとても力になった。給水所ではアミノバイタルのゼリーが配布されていたが、この時点でもまだ何かを食べる気がしなかったし、ランニングパンツのポケットにはまだ多くのジェルを忍ばせていたのでパスした。以前の記事でも書いた通り、今回は補給食を多めに携行したことでレース中の選択肢が増えたことはレースを組み立てる上で非常に助かった。重量も大したことはないので、次回もそのようにしたいと思う。26kmを過ぎて土手を上がると美しい白馬の山々が眼前に広がり、ここでは自然にも疲れを癒してもらえた。更埴橋を渡り、しばらく土手を走って土手から下りると30km。いよいよレースも終盤である。

30km通過 2:00:47(この5km 20:16)

30km〜35km

30km地点で感じた疲労感は初マラソンの大田原マラソンの時と同じかそれよりなかったかもしれない。ただ、残り12.195kmをペースを落とさず走り切れるかは自信がなかった。また、30km過ぎに上信越道と並行する道路に架かる2つの小さな橋から成る起伏、通称「ふたこぶラクダ」のアップダウンが地味に脚に堪えた。ここで僕は惜しげもなくVespa hyperを注入した。価格の高さから(600円!)なかなか手が出ず、今回いきなり実践投入した代物であるが、濃縮された液体が強く気付けの役割を果たしてくれ、ここで一気に目が覚め、気付けば32kmと33kmのラップは3’56と3‘55に上がっていた。

また、地元中学生や大会公式テーマソングを歌うCanadian Clubの応援もあり、このレースで一番感情が高ぶった区間だった。その時は残り10km強をこのペースで走り切れると思ったのだが、振り返るとペースアップが少し早かったようだ。心拍数は166bpmに到達し、ここで疲労を溜め込む結果となってしまったのが、このレースの反省点のひとつである。コース南端の岩野橋手前の給水所で脚攣り対策の塩ジェルを投入。35kmを迎えた。

35km通過 2:20:51(この5km 20:04)

35km〜40km

今度は千曲川対岸を北上し始めたが、前述のペースアップで脚が売り切れてしまった。35-36kmの1kmは4‘10を要し、入りの1kmを除いて初めて4分ふたケタ台に突入。北の方角から吹く向かい風と左膝裏近くの半腱様筋の痙攣が始まり、上体もぶれだした。だがしかし、フルマラソンというものはここからが本番なのである。ここで粘れなければタイムが出ず、最悪最後は歩くまでペースが落ちてしまう。ここに練習を十分積んできたか(練習不足)、もしくは前半飛ばし過ぎていないか(戦略ミス)が明確に表れる。残り5kmを2:30:00ちょうどで通過し、2:50:00切りの目標はほぼ達成不可能であることがぼんやりする頭の中で分かった。38〜39kmが最もラップを落とし4’18を要したが、毎週練習をしてきた自宅近くの土手と千曲川の土手を頭の中でリンクさせ、「ゴールまであと少し」だと自分を奮い立たせ、腕を振ってとにかく脚を動かした。この終盤の土手はとにかくしんどかった。これまでの練習内容からすると、ラップの落ち込みを最小限に食い止めた方だと思うが、終盤まで耐えることのできる脚力、すなわち生成された乳酸を再利用する能力を高めていくことが今後の課題と感じている。土手を降りるといよいよ40km地点。ここの下りで苦しみながらももう一度リズムを作り直すことができた。

40km通過 2:41:58(この5km 21:07)

40km〜ゴール

40km地点からゴールまでの2.195kmは苦しかったことしか覚えていない。とにかくがむしゃらに体を前に進めた。応援が多かった。ゴール地点の長野オリンピックスタジアムが見えた。そういった断片的な情報が頭を掠めただけだった。スタジアムに入ってゴールラインが目に入った。場内アナウンスで名前を呼ばれたような気がした。最後の最後まで力を出し切ることができた。

ゴール 2:51:09(この2.195km 9:11)

4年半前に出した自己ベストを2分強更新した(ネットだと2‘30近く)。1年前は週に2,3回jogをするぐらいだったところからよくここまで走力を戻せたと思う。前回のマラソンの後半を歩いてしまったので、本当に久しぶりにフルマラソンを走り切った感じがした。自分で自分を褒めたい。一方で、2:50:00までグロスで70秒、ネットで44秒足りなかった点はスタート前のマネジメントも含め、まだまだ力不足だなと感じた。陸上競技経験者として2:51:09というタイムは決して自分を納得させられるタイムではないので、レースが終わったばかりではあるが、気持ちはすでに次に向かっている。自分の限界への挑戦。一度は嫌いになって引退した走ることにまた夢中になっている自分がいる。子供の時のように。僕は走ることが好きなのだなとこのレースを終えて改めて実感した。

次回、長野マラソン2022 レースに向けた練習まとめへ続く。