One day at a time

毎日を、着実に

心技体

”心技体”という言葉がある。

調べてみると古い柔術の書から生まれた言葉であるようですが、自分自身の生活に落とし込むことはなかなか難しいと感じています。

走ることにおいて、これまでの私は「体」だけで頑張ってきたように思います。昔取った杵柄で、部活動的なマッチョな思考を用いて、走力さえあれば目標タイムは達成できると考えてきました。

30過ぎの結婚、引っ越しを機に再び走り始めた私ですが、当初はそれでもある程度はうまく行っていました。海外赴任で数年間走ることからは距離を置きましたが、日本へ帰任後、再び走り始めたのが35歳。その考え方にも限界があるのでは、と気づき始めました。

そう思うようになったきっかけは長引く故障です。この2年で慢性的な左足のアキレス腱痛や後脛骨筋炎、腓骨筋炎。右足のハムストリングも痛めました。ある程度のところまでは今のトレーニング方法で単純に質や量を追うことで達成できるとは思いますが、さらに高みを目指すとなると今ここで何かを変えないと今後も故障に苦しみ続けることを悟りました。

そこで思い起こされた言葉が”心技体”という言葉で、特にその中でも”心”と”技”の部分でした。

 

まず”心”ですが、自身の”心”と向き合い、”心”に折り合いをつけ、納得感を持って過ごすことに難しさを感じています。柔道でオリンピック史上初となる3連覇を成し遂げた野村忠宏氏も

”心技体、なぜ心がはじめにくるのかわかりました。”

という言葉を残しており、その他のトップアスリートもアマチュアにおいても”心”を整える難しさを感じているのではないでしょうか。

他人と過度に比較せず、今の自分にできることに焦点を当てる。そのために客観的、俯瞰的に自分を見つめることが重要です。

自分の体と向き合い、今の状態はどうなのか、走るべきなのか、休むべきなのか。なかなか難しいですが、重要なのはゴールの設定で、自分がどうなりたいのかだと思います。そこがブレなければ、多少の幅はあるでしょうが、自ずとやるべきこともブレないと思います。

 

次に”技”ですが、ここも今重点的に取り組んでいます。

まだまだ勉強中ですが、普段何気なく動かしている体により意識を向けてみるといろんな発見があります。習ったランニングドリルをやってみると、右足よりも左足の方がやりづらいだとか、思っていたよりも地面に力が伝わっていないだとか、いろいろあります。

方方で意見を求め、故障しにくい体を手に入れるためにはランニングフォームにもテコ入れが必要と感じている昨今、走る時間を減らしてでも”技”を磨いていきたいです。

故障しないフォーム、疲れづらい≒ランニングエコノミーの高いフォームを手に入れるのは一朝一夕には行かないと思いますし、ゴールもないのかもしれませんが、ここはこれまでの考え方からの脱却(=単純に質や量を追う練習)が必要だと思っています。

 

という訳で、本日もwalkとランニングドリルを小一時間実施してから30'jogをしてきました。

当然ですがドリルをやってから走ると動きが全然違いますね。故障明け復帰後2週間弱でまだまだ呼吸も上がりますし、故障箇所も再発のリスクがあると思っていますので油断はできませんが、まずは疲れを感じずに60'jogができるようになることを目標に日々継続していきたいと思います。