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2021/12/26 全国高校駅伝男子観戦

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先日行われた全国高校駅伝、通称・都大路の男子の部は広島県代表世羅高校が2年連続11回目の優勝を遂げ、幕を閉じた。タイムは2時間1分21秒と大会記録に3秒に迫るもので、また1区から一度もトップを譲ることのない盤石のタスキリレーでの優勝だった。大会当日は月例赤羽マラソンの応援に出掛けていた(僕は故障気味のためDNS。こちらの連続出場は早くも2回で途切れる)ため、SNSやネットからのニュースを完全にシャットアウトして、帰宅後録画にて観戦をした。

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まず、印象に残ったのは優勝校・世羅の1区を務めた森下翔太選手である。個人的な予想では1区10kmは佐久長聖のエース吉岡大翔選手が区間賞の最有力とみていたが、タスキリレーを行う烏丸通の直線で抜け出したのは吉岡選手ではなく、森下選手であった。

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森下選手の走りからは、テレビの画面越しからでも伝わるほどの気迫を感じ取ることができ、観戦を終えた今、今大会を振り返ると、彼の区間賞が優勝を引き寄せたと言っても過言ではないと思える力走であった。駅伝ではこういうガッツあふれる走りがチームを勢い付けるんですよね。

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3区では、今大会最も注目されているランナーと言っても過言ではない、今期1500m、3000m、5000mの高校記録を軒並み塗り替える活躍を見せた京都府洛南高校の怪物ランナー、佐藤圭汰選手が留学生と真っ向勝負。

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3区のスタート時点でトップ世羅高校と2位洛南高校との差はわずか4秒であり、3区最大の難所である叡山電鉄跨線橋のアップダウンを迎える直前までその差をほとんど広げられずに保った佐藤選手の走りには大変興奮させられた。

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上り基調の3区8.1075kmを23分10秒(2'51”4/km)で走り切り、中谷雄飛選手(佐久長聖、現・早稲田大学)が2016年に記録した日本人最高記録(23分28秒)を更新する力走を見せ、区間賞を獲得した世羅高校のコスマス・ムワンギ選手からわずか11秒遅れにとどめた。あっぱれである。駒澤大学に進学するようで、大学での活躍も期待したいところ。

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4区ではその洛南に加え、岡山県代表倉敷高校が世羅に追いつき、トップ争いを演じる胸熱な展開となったが、世羅の吉川響選手の絶妙なタイミングのスパートで勝負が決した。

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さすが過去最多優勝校、まさしく勝負の勘所を掴んでいると言える。余談だが、この吉川選手、走り方とか表情が川内優輝に似てると思ったのは僕だけだろうか。将来が楽しみである。

5区以降、持ちタイムでは洛南高校有利かと思われたが、逆に世羅が4区の勢いそのまま、タイム差を広げて優勝。洛南も2時間1分59秒でゴールテープを切り、自らが持つ日本人だけで構成されるチームの高校記録を8秒更新する見事な継走を見せたのでした。将来、都大路を走ったメンバーから世界と互角に闘うことのできるランナーが現れることを願わずにはいられない。ランナー、関係者の皆さん、お疲れ様でした。